痴呆のスクリーニング基準(厚生省研究班,1989より一部改変)

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A〜Dが満たされる時痴呆である可能性が高い。ただし,非器質性疾患(うつ病など)

および意識障害(せん妄など)との鑑別が必要である。

A.記憶力低下がある。

  初期には特に短期記憶障害が著名で新しいことを覚えることができない。日常生

  活の中でのできごとや家族から聞いたことを覚えることが困難で,しばしば持ち

  物をおき忘れる。

  痴呆が進行すると長期記憶障害も明瞭になる。自分自身に関する基本的情報(生

  年月日,住所,職業,過去の生活等),よく知っている人の名,誰でも知ってい

  る常識的な事柄などを思い出せない。

B.思考力および判断力の低下がある。

  以前から慣れた仕事・家事・買物・金銭の扱い・対人関係などの処置能力が周囲

  の人にわかる程度に低下している。

C.A,Bのために明らかに日常生活や職業に支障をきたしている。

D.次のうち少なくとも一つがある。

  (1) 改訂長谷川式簡易知能評価スケールで20点以下

  (2) 国立精研式痴呆スクリーニング・テストで15点以下

  (3) Mini-Mental Stateで20点以下

  (4) N式精神機能検査で79点以下

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