心室肥大判定の目安(小児循環器学会)(生後30日以内は除く)

| 右室肥大   1) 右側胸部誘導の右室肥大パターン |

|        2) 高いRV1と深いSV6 |

| 右室肥大疑  高いRV1,または深いSV6のいずれか |

上記所見の内容は下記のとおりである。

(1) 右側胸部誘導の右室肥大パターン

  ① V1(V4RおよびV3R)でqRs,qRまたはR型

  ② V1のT波が陽性でかつR>S (3才未満)

(2) 高いRV1:

  ① RV1≧2.0mV

      ≧1.5mV(12才以上の女児)

  ② V1がR>S で RV1≧1.5mV (3才以上)

             ≧1.0mV (12才以上の女児)

  ③ V1がR<R'でR'V1≧1.5mV (3才未満)

             ≧1.0mV (3才以上)

(3) 深いSV6:

  ① SV6≧1.0mV

  ② V6がR≦SでSV6≧0.5mV

注:1) WPW症侯群や完全右脚ブロックがあれば,右室肥大の判定は困難である。                 

  2) V1のVAT延長や強い右軸偏位があるときは右室肥大に留意する。                     

  3) 深いSV6だけの症例には心臓の回転異常などがあるので右室肥大疑と判定するには慎重でなくてはならない。

                                                     

| 左室肥大   1) 左側胸部誘導(V5またはV6) |

|         ST-Tの肥大性変化 |

|        2) 高いRV6,大きな(SV1+RV6) |

|         および深いQV6のうち2つ以上の所見 |

| 左室肥大疑  高いRV6,大きな(SV1+RV6) |

|        または深いQV6のいずれか |

上記所見の内容は下記のとおりである。

(1) 左側胸部誘導のST-Tの肥大性変化

  V5またはV6で,高いR波を認め,T波が陰性または2相性(-~+型)

(2) 高いRV6:

  RV6≧2.5mV (3才未満および12才以上の女児)

    ≧3.0mV (3才以上)

(3) 大きな(SV1+RV6)

  SV1+RV6≧4.0mV (3才未満および12才以上の女児)

       ≧5.0mV (3才以上)

(4) 深いQV6:

  QV5<QV6 かつ QV6≧0.5mV (3才以上)

注:1) WPW症侯群や左脚ブロックがあれば,左室肥大の判定は困難である。                   

  2) Ⅱ,Ⅲ,aVfの高いR波(2.5mV以上),V6のVAT延長や強い左軸偏位があるときは左室肥大に留意する。    

                                                     

| 両室肥大   1) 両心室の肥大 |

|        2) 一方の心室の肥大と他の心室肥大疑 |

| 両室肥大疑  両心室の肥大疑 |

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