虚血性心疾患とは

 虚血性心疾患は,心臓の筋肉に栄養を送る血管すなわち冠動脈が狭くなったり閉塞するために血液が流れにくくなったり,流れなくなったりする病気です。
 一時的に流れが悪くなり,心筋虚血となるものを狭心症,冠動脈がつまってしまって心筋が壊死してしまうものを心筋梗塞といいます。どちらも胸痛,特にしめつけられるような痛みと表現される症状を起こすことが多いですが,肩こりや,歯の痛み,胃の痛み,あるいは無症状の場合もあり,特に糖尿病を持つ人の多くが無痛性の心筋梗塞を発症することが多く,心筋梗塞ともなれば死亡に至る可能性もありますので,発見には注意が必要です。
 狭心症の場合はニトログリセリンを舌下すればおさまることが多いのですが,心筋梗塞の場合は”経皮的血管形成術”などの高度医療による救急処置が速やかに必要となります。
 心臓の筋肉は不可逆性で一度壊死したものは元に戻らず,発症後は心機能・身体的な制限を余儀なくされるのに対し,冠動脈が閉塞しても6時間以内にその血管を再開通させてあげれば,元に戻る可能性があることが知られております。したがって,狭心症の方が30分以上も胸痛を訴えるようでしたら,速やかに医療機関への連絡・受診が必要となります。
 虚血性心疾患は冠動脈の硬化と密接な関係があるといわれています。動脈硬化を引き起こす原因には,
  (1) 高脂血症(コレステロールや中性脂肪が高い状態)
  (2) 糖尿病
  (3) 高血圧
  (4) 喫煙
  (5) 肥満
などが考えられています。これらの原因を除去することが虚血性心疾患の予防に大切になってきます。

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