在郷軍人病とは

レジオネラ肺炎

疫学:
    グラム陰性小桿菌。
    エアーコンディショナーの冷却水中で繁殖し集団発生を生じることがあります
    名称の由来は,米国フィラデルフィアの在郷軍人大会で,エアーコンディショナーによる多
    数の患者が出現という歴史にもとづき,別名”在郷軍人病”といわれました。
    本症は病院内で,白血病,癌患者,高齢者,アルコール中毒など免疫低下患者に多発する傾向
    にあり,日和見感染の原因となります。
    院外,院内両方の肺炎の原因となる。

症状:
    片側性または両側性の気管支肺炎像を呈することが多い。胸水貯留をしばしば認める。
    比較的徐脈の原因となる。20〜30%で(+)
    PaO2の低下が著明で "重症感" があるが,PaO2↓の割りにはけろ
    っとしている患者も多い。
    しばしばSIADHの合併があり,ナトリウム血症を生じる。
    小脳症状を呈することがある。

検査:
    胸水貯留をしばしば認め胸水から診断できることが多い。
    本症の原因菌はグラム陰性小桿菌だが染色されにくく,喀痰のグラム染色の
    みでは診断がつかない。喀痰の直接蛍光抗体法(DFA)を用いる。
    レジオネラ症の病原微生物は通常の喀痰培養では容易には診断できず,B-CYE培地でコロニーを
    形成生育するが発育は遅く,速やかな診断には有用ではない。
    また,気管支鏡を用いての気管支肺胞洗浄は診断に有用である。

治療:
     ペニシリンを含めたβ−ラクタム系,第三世代セフェム,アミノグリコシ
    ド系はすべて無効。
     レジオネラ肺炎(在郷軍人病)の治療にはエリスロマイシンやリファンピ
    シンを用いる。
 

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