Buerger病の診断基準(厚生省難病対策Buerger病調査研究班,1973)

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概  念 通常青壮年男子ことに20〜40歳台に多く,四肢主幹動脈をおかし病理学的

     に血管全層炎であってときに逍遥性静脈炎が動脈塞栓に先駆または併発す

     るとされている。

症  状 1) 四肢の冷感,皮膚色調の変化(蒼白,チアノーゼ)

     2) 安静時の四肢疼痛

     3) 間欠性跛行

     4) 四肢先の難治性潰瘍形成(特発性脱疽)

     5) 皮静脈に沿った発赤,硬結,疼痛

診  断 1) 四肢皮膚温度の低下

     2) 四肢動脈の拍動欠如,減弱

     3) 高血圧,高コレステロール血症,蛋白尿,糖尿,動脈石灰化,心電図

      異常,眼底動脈硬化などの認められないもの。(ただし,経過中に発生

      したと考えられるものは可)

     4) 動脈造影で虫喰い像がみられず,血行が突然途絶したり,先細りとな

      って閉塞するもの。

     5) 原則的にアテローム形成のみられないもの。

参  考 多くの症例が喫煙者で反対に飲食を好むものは少ない。また喫煙と症状増

     悪との間に関連を認めることが多い。動脈閉塞は下腿主幹動脈に好発する

     が,約1/3の症例では上肢の主幹動脈にも閉塞がみられる。また多くの例

     で動脈閉塞は前腕あるいは下腿に限局する末梢型である。

ポイント 1) 15歳以上45歳以下で発症した四肢主幹動脈閉塞のうち明らかに動脈硬

       化を否定しえるもの。

     2) 喫煙者に多い

     3) 逍遥性静脈炎あるいは深部静脈炎を合併する。

鑑別診断 1) 閉塞性動脈硬化症

     2) Raynaud症侯群

     3) 大動脈炎症侯群

     4) 膠原病

     5) 塞栓,血栓

     6) 前斜角筋症侯群,膝窩動脈外膜嚢包,膝窩動脈捕捉症侯群など

     7) 糖尿病性壊疽

     8) Polycythemia,Cryoglobulinemiaなど血液疾患

     9) 砒素,鉛などの中毒

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